設計・・・渡辺豊和 1996
奈良県吉野郡黒滝村寺戸395
涼を求めて、奈良は吉野より南にある天川村へ行ってきました。この建物は行く途中に偶然見つけたものです。おそらく多目的ホールと多目的広場(下の写真)だと思われ。
屋外ステージ
あまりこの建物に関する情報がなかったのですが、「こもれび」というのはgoo辞書によれば、「木の葉の間からもれてさす日の光。」のことだそうだ。
いつもの事ながら渡辺さんのバナキュラーな存在感が伝わってくる不思議な建築ですね。鋭く切れるナイフではなく、武骨だけれど力強くて頼りになりそうな鉈とか斧のイメージです。周囲の山々とも良く合っていますね。きっと、この建築は眺めるものではなくて、使いこなす事で朴訥とした味わいが生まれてきそうな建物なんじゃないかと思います。和製のガウディか、和製ロンシャンといったら少し大袈裟かな?でも、ほかに有りそうもない建物との突然の出会いというのは嬉しいものですよね。今回は大変面白いものを拝見出来て良かったです。ありがとうございました。
竹ノ内淳 at 2008年05月09日 08:28