連江縣南竿郷復興村
馬祖では古くからの集落がそのまま保存されている。中でも南竿島の牛角村、北竿島の芹壁村、そして莒光の福煕村は最も特色がある。これらの集落はビン東(福建東部)の典型的なスタイルを残しており、台湾の他の地域のビン南(福建南部)スタイルとは異なる。中国大陸のビン東地区では近年過度の開発により伝統的建築物がほとんど壊されてしまったため、世界中で、馬祖の集落にのみビン東文化の伝統が残っているのである。
台北から飛行機で1時間、台湾海峡を越え大陸側にある馬祖列島の南竿に行ってきました。
馬祖列島に関してはコチラを参照→馬祖列島南竿の基本情報
牛角村の名前の由来というのは、左上の写真右上あたりにある突き出た岩が、牛の角のように見えるからだという。
集落は山の傾斜にそって段々に建てられていて、建材は花崗岩や大理石が使われているらしい。
左写真、奥に見える赤い建物は「防火壁」と呼ばれる建物なのだそうだ。屋根の形がトゲトゲしていて、火勢の蔓延を防ぐ働きをする設計になっているそうなのだが、なぜ集落から離れた所に・・・
右写真屋根の上に置いてある大きな石は、海からの強風に耐えるためのもの。
建物の窓は窃盗や海風から守るために、高いところに設けられている。外側に狭く室内側に広く壁が切り取られている。「内大外小」と呼ばれる工夫なのだそうだ。
載せてみたもののビン東建築、ビン南建築それぞれについてよく分かりません(いつもながら)。
この南竿島2月に行ったのだけど、台湾本島より少し緯度が高いなと思い、上はTシャツで日本から着てきたジャケット一つ手に持って行ってみたら、日本と同じくらい寒い。そして雨。
ガクガク震えていたら、見かねたのか島民の方が帽子と手袋そしてコートをくれた。このうえない親切!ありがとうございました。
パンフレットを見ると晴れている時の景色はとても良さそうなのだ。今度は暖かい夏にでもお土産を持って行けたら行きたいな。