設計・・・I.M.ペイ 1996
滋賀県甲賀市信楽町桃谷300 (MAP)
市街から離れ、深い緑に囲まれた山中にあるMIHO MUSEUMは、山の尾根と尾根とをトンネルと橋で渡すことと、樹影の濃い斜面に建物を埋設させることで、可能な限り自然を残し、周辺の景観との調和をはかることを目指しました。建築容積の約80パーセントが地下に埋設された設計は、設計者I.M.ペイ氏が理想郷としてのランドスケープをここに作り上げようとする意図がうかがえます。
MIHO MUSEUMは神慈秀明会という宗教団体が建てた美術館である。美術館にはその団体の元会長であった小山美秀子のコレクションが展示されている。
美術品が展示されている建物へ行くには、トンネルで山を越え、橋で谷を越えて行かなければならない。桃源郷をイメージしているとの事だが、それより気になるのは、トンネルや橋を造るだけの資金がどこにあったのかという事だ。調べるとすぐ分かったのだが、昔までは、積極的にたくさん信者を増やし、献金させる事で資金を集めていたようだ。最近は昔と違い静かに活動している。
宗教関係の建物はPLの塔等をはじめ、思想を具現化するためには建設費を惜しまない所が、面白いのかもしれない。