設計・・・大林組 2002
愛知県名古屋市東区東桜1-11-1
名古屋の中心部に出現して、たちどころに代表的ランドマークの一つとして認知されるようになった。上空に水面をつくるとはいかにも直截的なアイデアなのだが、「水の宇宙船」と名付けられた地上14mの高さの楕円形の水面は、周辺のビル群やテレビ塔を映し出し、記憶に残る風景を形成している。そのガラス床からは地下のイベント広場が見下ろせるし、イベント広場には水を通したゆらめく太陽光がふり注いでいる。これらはいずれも、ここでしか経験できない眺めと言えるだろう。また、このイベント広場は、縦横に拡がる地下街の動線を地上へと導くことにも成功している。
2007年に行った時の写真。水の宇宙船と呼ばれる屋上部分。ガラス張りの床の上に水が満たされいて、コンクリートに囲まれた暑苦しい都市の中のオアシスのよう。
屋上に木々を植える屋上緑化と同様、空に水をもってくるという非現実さが、施設を見てまわっていて楽しくさせる。