設計・・・高松伸 2002
台北市内湖区西湖四小段
一枚の平面を単純な操作で二次元から三次元へと変化させることによって生まれるファサードを考案した。この曲面をグリッド状の黒色ガラスで覆い、ジョイント部にLEDを装着するという技術的アイデアは、ファサードの形状から半ば自動的に生まれたものである。たったひとつの手続きによる形状の選択が、屈曲する大河に対峙する力強い意匠を生むことになったと言えよう。
基隆河を挟み松山空港の対岸側にある内湖地区。今までMRTが松山空港の手前で止まっていたが、去年ようやく基隆河を超え内湖地区まで開通した。このブラックパールはその内湖地区の中でハイテク産業が集まる団地内にある。
上の写真中央に走る道路より左(南)が住宅街、右(北)が企業団地の南端。そして企業団地の北端はMRT内湖線であり、それより北に上がると旧市街が広がる。きれにゾーニングされている地域だった。