設計・・・伊東豊雄建築設計事務所 2009
高雄市左營區左北段1648地號等31筆地號 (MAP)
高雄市北部郊外の左營区に位置する『高雄スタジアム』は、2009年夏に開催された「第8回ワールドゲームズ」の主会場として計画された。40,000席(仮設増設席を加えると55,000席)を収容するこのスタジアムは、陸上競技(IAAF公認400mトラック)、サッカー(FIFA公認フィールド)の他、コンサート、エキシビションなど様々なイベントに利用される多目的施設である。本スタジアムの屋根には太陽光発電システムソーラーパネル(約6,500枚)が設置されており、21世紀の環境配慮型のスタジアムとして、高雄市が世界に発信する新たなシンボルである。
2009年、台湾高雄で開催されたワールドゲームズのメインスタジアム。ワールドゲームズとはオリンピックの翌年に開かれ、種目はオリンピック種目にないが広く世界的に行われている競技で行われる。
観客席を覆う屋根架構。ブーメラン形状の鉄骨造片持ちトラスで、細かく配置することで単体部材を細くすることができ、屋根を軽く見せるのと、連続してならぶ鉄骨のトラスがリズムを生みだします。
来場者を自然に迎え入れることと、多くの人々のアプローチの自然な流れをつくり出すことを意図して計画したスタジアムの正面入り口。
サドルと呼ばれるRC造の構造体。屋根のトラスを支えるのと、上部観客席(スタンド)を支える役目をする。これも一定間隔に並んでいて、とてもリズミカル。