台南市安平区国勝路82号 (MAP)
1623年、オランダは台湾に簡易な城砦を築城した。これが安平古堡の前身。その後、台湾にオランダ勢力が到着すると、既存の簡易な城砦を再建し「奧倫治城」 (Fort Orange) と命名、1627年に「熱蘭遮城」(Fort Zeelandia) と改名され建設が続けられ、1632年に第1期工事が完了した。当時、この城砦は台湾に於けるオランダ勢力の中枢として、行政及び貿易を統括していた。
1662年、大陸を追われた明の遺臣・鄭成功は、新たな拠点を構築するために台湾を攻撃、既存のオランダ人勢力と対立しゼーランディア城を攻撃した。その結果オランダ人勢力は台湾から一掃され、台湾史上初めて漢人による政権が樹立された。鄭成功は熱蘭遮城を安平城と改称し、鄭氏政権3代にわたって支配者の居城となり「王城」と呼ばれるようになった。
現在残っているこの洋風建築物は1930年に日本により建設された税関舎。
オランダ、清時代に台湾行政の中心を台南に置いていたことから、古い旧跡が残っており、台湾の京都ととも言われることがある。