設計・・・黒川紀章建築都市設計事務所
福岡市中央区天神2-13-1 (MAP)
敷地は福岡市内の業務・商業地区の中心である天神町の一角にある。 敷地の約3分の1を占める大屋根の下の軒下空間は、公共空間として開放し、 緑や水や彫刻を設置することで文化性の高い広場を作り出している。 いわゆる内部と外部の共生、あるいは公共空間と私的空間の中間領域として、 同時に個と全体の二元論を拒否し、 他者との対話の場(中間体)として計画された西欧の広場とは異質なものとして縁側、 回廊、軒下、道などの中からここでは軒下の縁空間を基本要素としている。
外壁材は花崗岩でとてもシンプル。黒い立方体の中身をえぐったその空間は、賑やかな天神の街で、一息つかせてくれそうな空間です。