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軍艦アパート配置図

›2 02, 2006

軍艦アパート追加エントリー

warship apartment #149

縮尺は適当。
軍艦アパート(下寺住宅)の配置図を作ってみた。
2004年から何度かアパートへ行っているけれど、きちんと今回のように全体を把握しようと思ったのは初めてだ。

階段の位置と数を確かめながら作り始めた。
このアパートは階段室型住棟であり、一つの階段室を各階二部屋で利用する。この軍艦の場合は三階建てなので、一つの階段で六つの家庭が利用している事になる。また東西を走る道路の南側の建物は、階段室と片廊下を合体したような形になっている。建物のコの字の角の部分が分かりにくく、階段と部屋の位置関係がイメージできずじまい。
階段を一つ一つ確認しているうちに、軍艦アパートの名前の由来となる煙突の位置関係が今頃わかった。階段室を挟むように、両サイドに一本ずつある。上の図でピンク色の丸で示したのが煙突の位置。ほとんどの煙突が道路から見えにくい所に設けられている。

warship apartment #80 warship apartment #107 warship apartment #127

建物同士間隔がとても狭いところがある。図でいう左上から中央にかけてL字状になっている緑色の部分だ。この建物同士の間に一層の細長い建物がある。その建物には幾つか等間隔に入口の扉が付いていて、用途は不明だ。しかし共用の何かだと思われる。図を書いてみて初めて気が付いた部分だ。

warship apartment #96 warship apartment #99

またこの下寺住宅の中には三つの神社が存在する。図でいう紫の部分がそうだ。想像であるが、右下の区画にも神社があったのではないかと思う。今は物干し竿が並ぶ広場みたいになっている。

warship apartment #54 warship apartment #55 warship apartment #56

このアパートのエリア内に入って、「出し家」の数々に驚くのもあるけれど、これら神社の存在もとても印象的。
時代遅れの軍艦を現在の世界につなげておく錨のような存在でもあるし、見ててとても危なっかしい「出し家」を神の力で釣り合わせているようにも感じる。なにより住民の支えになっていた事は間違いない。

参考リンク
ALL-A>>ALL-A:市営下寺住宅
団地百景>>市営下寺住宅

関西今昔建築散歩:軍艦アパート

ちなみに図の上が北を示します。

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